華氏 451 度 ネタバレ

発行者: 05.09.2020

めちゃめちゃ面白かった!! 訳が読みやすくなっていたのも大きいと思うけど、正しさと素敵さとマジョリティは暴力装置になりうるのだと ベイティーの悲しみがつらい 革命によってでしか世界は変わらないのかなあ. ブラックな近未来物には一時的に非常にハマったのを覚えている。「1984」「未来世紀ブラジル」「時計仕掛けのオレンジ」等々。レイブラッドベリは萩尾望都氏が漫画化したことで名前を知ったがちゃんと読んだのは初めてである。 元々あった文化が公的に否定され、新しい文化(科学や工学)に取って代わられて結果人間が後退していくといった様は、おそらくかの時代の作家たちの本当に危惧していた未来像だったのだろう。そしてそれは当たらずとも遠からず、である。 詩的な表現が多彩で、さらに引用が多く浅薄な知識しかない自分には正直読みにくい部分も多かったが、「焚書」という恐ろしい検閲を題材にしたドラマには興奮せざるを得なかった。再読必須。.

映画で見たことがあり、本屋さんで手にとった一冊である。 近未来を描いたSFである。本を読む自由がない、極めて束縛された世界だ。しかし、住民はそれに気づいておらず、目の前の快楽を貪っている。 決して非現実な社会ではない。有り得る世界だ。 そういう目で見れば、恐ろしい世界である。 主人公は、ある日突然目覚めるというストーリーだ。.

集中力がいる作品だが、今年一ワクワクして面白かった。 思想の統一 が焚書という非現実的な設定でまとめられているが、遠い未来こうしたことが起こらなくもないかもと思えた。 ネットで情報が拡散される今の世の中を舞台とした物語も読んでみたい。 映画版も観ようと思う。. 本は焼かれ、本を愛する人々が追われるディストピア。このディストピアはある意味人々が望んだユートピアでもあるというのが暗澹たる気持ちになる。映像が、音声が、情報の波が後から後からやってきて、人はとどまって思考することをしない、しなくていい世界。何も考えなくて済む、真面目な事や悲しい事は罪悪だ、そんな世界。右から左へ大量の情報をただ浴びるだけ。空虚。思考停止。これは私たちの事じゃないか……。 部屋の三方をスクリーンに囲まれ、夫である昇火士モンターグをそっちのけに画面の中だけの"家族"と空虚な会話を続ける妻ミルドレッド。パソコン、スマホの画面に首っ引きでお互いの会話もお粗末などこかの夫婦とどこが違う?可哀想だ。みんな可哀想だ。 そんな世界のおかしさに気が付いて偽のユートピアから逃げ出したモンターグは、これから先も苦労の連続であろうけれど、そうだ、一度気が付いてしまったら、そうするしかない。かすかな希望をつなげていかなくてはいけない、そんなラスト。 伊藤典夫氏による新訳(旧版は未読)。非常に詩的な表現と、短い文を重ねて畳み掛けるテンポの良いシーンがとても良かった。.

続きを読む っそり本を集めるようになり、ひいては社会のゆがみを認知するに至る。 焚書が公然と行われる世界、というとどんな強権的な政府があるのかと想像するが、この作品世界の興味深いところは、民衆が自ら本のない世界を選んだことになっている点だ。禁止された本の中には聖書すら含まれているのだが、人の心を思索へ向かわせるもの、目に映る世界の下にもうひとつ、想像力を駆使することでしかたどりつけない世界の存在を示唆するものは、精神的な不快感を与えるという理由で世の中からどんどん排除されていった。詩の朗読によって引き起こされる心のふるえさえも不快感に含まれるというのだ。 結果として残されたのはラジオやテレビによる、人畜無害なドラマ(モンターグによれば、何か言葉はしゃべっているが内容は何もない)や、これまた意味のない音と光の刺激だけ。心のふるえを引き起こすような類の本は見つかり次第すぐに焼却。 1953年に出版されたこの本が想定した「近未来」は焚書のエピソードさえのぞけば、現実のものになりつつある。実際、世の中から本を消そうと思ったら、あるいは目の付かない場所へ追いやろうとするのは難しいことではない。ただ読まなければいいのだ。誰にも読まれない本はすぐに消える。 本が消え去りつつある世界はどうにもおかしい、と気づいたモンターグは、行動に移る。本を隠し持っているとおぼしき老教授に連絡を取り、彼の手助けを得て逃亡し、逃亡先で出版を試みるところまで話は進む。しかし、モンターグはすでに危険人物として上司にマークされており、たちまち追われる身となる。彼は身一つでとにかく逃げた。警察犬ロボットの追跡をまぬがれるため、河(ミシシッピ川)にとびこみ、流れ着いた先で本を記憶する人々に拾われ、彼らと行動をともにするようになったが、その矢先、モンターグが脱出して来た町は戦争のために爆撃されてしまう。 火で本(文化)を焼く仕事をしていたモンターグが目覚めた結果、河(水)に救われ、彼が捨ててきた虚妄の町が戦火で焼き尽くされるところが非常に象徴的で味わい深い。.

辞典 ().

Posted by 0803. 39. 10. TV 98.

  • ブラックな近未来物には一時的に非常にハマったのを覚えている。「1984」「未来世紀ブラジル」「時計仕掛けのオレンジ」等々。レイブラッドベリは萩尾望都氏が漫画化したことで名前を知ったがちゃんと読んだのは初めてである。 元々あった文化が公的に否定され、新しい文化(科学や工学)に取って代わられて結果人間が後退していくといった様は、おそらくかの時代の作家たちの本当に危惧していた未来像だったのだろう。そしてそれは当たらずとも遠からず、である。 詩的な表現が多彩で、さらに引用が多く浅薄な知識しかない自分には正直読みにくい部分も多かったが、「焚書」という恐ろしい検閲を題材にしたドラマには興奮せざるを得なかった。再読必須。.
  • 良い意味でブラッド・ベリらしくない いや、根底はブラッド・ベリなんだけども・・・ こういう話だったんだな華氏度・・・・・・. 小説を読む人であれば出来るだけ早くに触れるべきだ。小学生のうちに頑張って。 私の評価が低いのは、レイ・ブラッドベリが悪いのではなく、その二番煎じによりオチが読めてしまったり、話のキモがすでにわかってしまったからである。 禁書の世界であれ程の引用が為されるというところが、この小説の醍醐味であり、本を購入して楽しむ向きにはたまらない仕掛けだと思う。私にはそういう趣味がないということだ。「冷たい方程式」しかり「華氏度」しかり、そのネタを最初に披露する作者の見識と洞察力は凄みを感じる。 必読書であることは間違いない。.

華氏451のネタバレあらすじ

Posted by ブクログ 年07月30日. 本は忌むべき禁制品であり、焚書が正しい行いとされる世界の話。本を読むことがいかに豊かな世界をもたらしてくれるかを教えてくれる読書論でもあるかな。 ブラッドベリの著書はこれが初めてだったんだけど、文体がとても印象的だった。文章に目を通したとき、その映像を想像させるのではなく、見せつけられている感じ。一瞬一瞬がスローモーションのように流れ、主人公の思考を高速で追っていく感覚。.

続きを読む の恐怖と弊害、さらには人間らしさとは何かを問う作品だと思う。 耳にはめた超小型ラジオや大画面テレビから、引っ切り無しに流れてくる情報の海。書籍から知識や思想を学び感じ取ることを禁じられ、物思いにふける時間すら悪とされる。 徹底的に思考を管理された世界は、確かに人と衝突することなく一見平和かもしれない。けれど刹那的に生きることで自分が無となることは、はたして生きていると言えるのか。 モンバーグの声に耳を貸そうとせずこの世界の規則に則ろうとする妻ミルドレッド、本に精通し知識にも長けながら本を真っ向から全否定する上司ビーティ、裏で本を肯定し冷静にモンバーグの想いに添う元大学教授フェイバーなど、モンバーグはそれぞれの意見に耳を傾け、自身の考えと立場に悩んでいく。 ある禁忌を犯してしまったモンバーグに降りかかる災難は、先が読めず一気読み必須です。 インターネットやスマートフォンが急速に普及し、溢れんばかりの膨大な情報が簡単に手に入る昨今。流れるように頭を駆け抜けていく情報にひとつひとつ向き合い、深く掘り下げる人はそう多くないはず。電車や歩道でスマートフォンに釘付けになっている人々の姿は、大画面テレビに没頭する妻ミルドレッドと重なる。 SFは苦手と読むのを後回しにしていたが、さすが巨匠ブラッド・ベリ、その中身は普遍的です。この作品の怖さは現代に通じます。 ~memo~ 第一に大切なのは、われわれの知識がものの本質をつかむこと。 第二には、それを消化するだけの閑暇をもつこと。 第三には、最初の両者の相互作用から学び取ったものに基礎をおいて、正しい行動に出ることである。.

描かれる近未来では、いわゆる愚民政策としての焚書が行われているのだろう。その愚民政策の結果なのかは分からないが、3秒で終わった戦争は、今後の希望の始まりなのだろうか? 決して荒唐無稽なSFではなく、現実がこの世界に近づいているような気もする。. 言語・文化 (1,).

  • Posted by ブクログ 年04月18日.
  • 本の所持が禁止された世界の話ですが、敢えてなんでしょうが説明が少なくて、深掘りすると面白いんだろうけど分からないという箇所が多かったです。 よく引き合いに出される年ですが、あちらは未来は悲観的に描き、こちらは未来を信じている本だと感じた。. スポーツ・アウトドア ().

SF SF SF. …… .

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スポーツ・アウトドア (). 難しいことを考えないことが果たして幸福なのか。 娯楽以外の書物の焚書が行われる社会を舞台に、主人公が自分自身の思想を得ようとしていく物語。 市場の拡大による効率化、人口増加に伴い、 難解で理解するのに時間がかかり、多様化する人々の間で諍いを起こすような書物が読まれなくなった。 人々は小型ラジオ、テレビの娯楽を享受するばかりで、物事に対して疑問を持たなくなり、愚民化した。 もし書物を持つ者がいれば密告され、焚書官によって捜査・焚書されてしまう。 まさにその焚書官である主人公は、隣家の少女、本ごと焼却されることを選んだ老婆との出会いを通じて、自分の生活の「幸せ」について疑問を持ち始める… 『年』も似たような内容だが、政府による洗脳・監視が積極的に行われるわけではなく、堕落した国民自身が進んで刹那的な快楽を求め、密告し合うところが違うポイント。 テレビによる文化破壊をテーマにしているが、現在ではスマホでSNS、まとめサイトや動画サイトをみたりと娯楽は身近 その分発信も身近 。 ストック情報・フロー情報がどうのこうの言われる中で、書物の意義を問う作品。.

ディズニー (). 先にあとがきを読んだのだが、新訳の意味がとうとうと語られており、とくに序文の訳の違いの説明はかなり説得力があった。お・これは翻訳に期待!と読みはじめたら、まさかの「おや?この訳文はかなり読みづらいのでは…」とまったく期待はずれで、最初に結構つまずいてしまった。ページ数も大分削減されたということが良いこととして書かれていたが、もしかしたらタイトにしすぎなのでは…?などと思ったり。えてして、翻訳への期待値は、こういった形であげるべきではないのである。そして、こういう名作は意外と古びた旧訳のほうが単語は錆びているが、文構造はがっしりしていて読みやすかったりすることもある(この本は比較していないので分かりませんが) と、最初につまずきまくったのだが、波に乗ったら信じられないくらい面白かった。おそらく、原作の力だろうなと思いましたね。どこへ連れて行かれるのか分からない恐怖感・不条理感と、主人公の行動の「オイオイ、それは駄目だろ…」感が非常に物語にドライブ感を与えており、乗れば一気読みでした。しかし、人の思考を鈍らせたかったら不燃性の情報を頭に詰め込めばいいんだ、というくだりはなんというか本当にその通りだと思いますね。SNS上のくだらない情報とかが1日個くらい頭に入ってくると、なんだかそれ以外のことがどうでもよくなり、真剣にひとつのことや大きなことを考えられなくなる。そのことが非常に端的に表されていて震えた。本を読みながらこんなことは絶対に言いたくないのだが、やはり何百年という時の流れを耐えてなお読み継がれている本にはなにかしらの理由があるのだ、と思わずにはいられない読後感、私たちは本を信じているのだ、と簡単に言いたくなるような読後感がまあ読書人には受けているのであろう、私も軽率に心打たれました。.

50. SF 2040. Posted by 1222.

ネタバレ「華氏451」あらすじ・結末

環境・地学 (). 焚書の時代。 人は書物を持つことを禁じられ、法を犯して書物を持つ隠し持つ者は昇火士が襲いかかり、ケロシンの炎で書物を焼き尽くす。 昇火士のモンターグは今日も書物を焼き払ったが、書物と一緒に焼き払われることを選んだ女性を見た夜、自分もまた自宅の通気口の中に書物を隠し持っていることを告白する・・・ レイ・ブラッドベリのディストピア小説の傑作と言われていますが、僕はもっとストーリー性に富んだ話かと思っていました。面白いけれど、自分の趣味とは少し合わないかな。.

焚書と言うと政府による弾圧、ディストピア的社会がテーマのように思えるが、その実としては一過性のエンターテイメントや現実離れした映像メディアに耽溺し、現実への対応力を失った、物事を考えなくなった人間の姿を描いている。終盤の戦争という足音が近付いているにも関わらず、モンターグの逃走劇に街のものたちが夢中になっている描写に顕著。 また一方で、モンターグが合流する逃亡学者たちの姿からは、文化とは伝え広げていくものだということも読み取れる。仮に街が失われても、文化は人から人へと伝え、受け継がれていく限り失われないという視点には救いを見出だせた。.

経済・社会小説 (). 雑誌 (2,).

69. SF. 30. """". … SNS. 39.

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コメントとフィードバック:
Renjiro 09.09.2020 00:59
音楽・TV・エンタメ (98).
Reiko 08.09.2020 08:00
すべてのビジネス (29,). 華氏451度とは摂氏233度で紙が燃え始める温度。 この物語の主役は昇火士(ファイアマン)ガイ・モンターグ。彼の仕事は政府が禁止した書物を発見し次第焼きつくすこと。しかし、彼は風変わりな少女との出会いや、本とともに自爆してしまう老女を目撃することで、禁止された本の中には何があるのか興味を持ち始め、こ
Ryoko 11.09.2020 18:43
児童学習・知育 ().
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